私はあり得ないものを見ている ここにあった島は?。 いったい何が起きている 何だ?この光景は?まるでこれは島ごとクッキリと取られたような光景ではないか? 本来この場所には開発が途中で止められた無人の街の光景が見られる島が存在していたはずた。 あの島はいったいどこに消えたのか? 2011年3月11日。あの日からこの海域周辺は禁句の場所として誰も立ち入ることのない海域となってしまっている。こんな物騒な海域に誰も立ち入るはずがない。あの日この海域周辺であの島で何があったのか?誰も見たものもいないし知るよしもないのだ。 私はすぐさま近くを巡回している自衛隊に無線で連絡を入れ合流した。 「久しぶりだな。甘夏目准尉」 「准尉はやめてくれあくまでこの階級は自衛権のために与えられたものだよ新田(あらた)少尉」 彼とは大学に通っていたころからの古い付き合いである。 気楽に話ができる相手でもある。きっと力になってくれるはずだ。 「彼は行ったのか?...」「ああ....今頃はきっと妹さんと久しぶりに再会しているはずだ」 「おまえも行くのか?....」「うん...そのためにこちら側でできるだけの情報を得ようと動いている」 「で、いまこの光景があると...」 「こんな光景を見てしまったらね....いやでもこう思うよね。彼らが向かった次の世界では何かとてつもなく厄介なことが起きていると。」「阿久津那智はなぜ彼らを?....まさかその厄介な事と関係があるのか?」 「さあ?しかし二人の再会を利用した事だけはどうやら事実のようだね」 そう言うと甘夏目はあるメモを新田に見せる 「これは?」 「あの人が残したメッセージ。簡単に言うと「座標」だよこれを元に美香ちゃんはグロウベルクシステムを使い次の世界に向かった。そして理人さんも..」「明らかに裏がありそうな匂いがプンプンするじゃないか」 「そうだね。だけどきな臭いのはそれだけでは無いんだよ彼女は何処の施設でグロウベルグシステムを使用したのか、そしてその遺体はどこに収容されのかは全くの謎なんだ。 「何だと?....」 「私は思うんだよまさかと思うがあの大災害は彼女がしようとしているその「何か」と関係しているのではないかと。だから私は彼らが向かった世界に行く前に少しでもこちら側の世界で情報
この世界は---滅びに向けて進み続けている。少しずつだが一歩また一歩と。人にはわからない時間の流れの中で。--------。 かつて、この星は....いやこの世界は。青々とした海に覆われていた。しかしある日、本来あり得ない場所で雪が降り始めると世界は徐々に原因不明の寒冷化に進みやがて人類が生息できる範囲は狭まり世界的にも文明レベルは著しくさがる方向性に流れつつあった。 人の---。人類の歴史は穏やかに滅びの道へ進みつつあった。 私はこの世界を守りたいと思った。 この島で生きる人々のために。私は思った私もこの島の人間として---。 私は願った。だから彼らに託そうと思う。この安息の地を。 この純白で真っ白な純粋な世界を おまえは彼女たちを二人を---。どちらを選択するのか。..............................人類の故郷、地球、「マザーエルサレム」その誕生から長い年月が過ぎ人類はどれだけの時間がたったのか誰も知る者はいなかった。 人の人生は100年が基本と言われるようになり80歳が還暦となっていた。そして還暦を過ぎたものは脳に電脳世界につなげ仮想世界にダイブすることで新たな人生を始めるもの多かった。 しかし、ダイブすれば脳は焼き切れ二度と現実には戻っては来れない。50歳を過ぎた阿久津理人は肺にガンを患い、余命3か月を言い渡されている。 終末医療プログラムとして、脳に直接電脳世界へと繋げ、仮想世界にダイブする行為として認められていたため、彼はそのプログラムを受ける事で新しい人生を始めようとしていた。 「先生そろそろですか?」 理人はそういうと、彼の横たわるベッドの横にいた白衣の男性は作業の手を止め答える。 「もうそろそろですよ」 そう言うと、ヘルメット型のVR器具を彼に被せた。 「名前などの設定は、ダイブした後にすることになります。絶対に変な名前は付けられないようになっているので安心してくださいね」 少しおどけて見せた白衣の男は、どこか寂しげに穏やかに笑い掛けながらも、セッティングを続ける。理人の主治医である彼はパソコンを操作し、理人の仮想世界へのダイブする権限を受理し終え、最後の入力が終わったのか、ふと顔を理人に向けやはり、寂しそうな笑顔のまま理人に尋ねる。 「理人さんが行こうとしている世界は、
今私は電脳世界に意識を飛ばされ自身の様子の設定や年齢設定をする段階にいる。いわゆるオンラインゲームなどを一番最初に始める際のスタート時にキャラクターを作成し設定する状態である。名前=阿久津 理人 ん?年齢はどうするか?...せっかく人生をやり直すのだどうせならもう一度学校とか行って人生を満喫したい。それに妹が言っていた次の人生はちゃんと学校に行ってみたいと言っていたしな。先生には妹がダイブした直後の時間に合わせて私をあちらにダイブするように頼んだ...だから年齢=16歳 理人は自分の姿などの設定は全く変えることなく若かったころの自分の姿そのものにした。理人は次の人生にたいしてどうするべきなのか人生的な成型を事前に立てていた。①=妹と再会する。これはもはや大前提である。②もう一度学生からやり直し自分のやりたかったこと心おきなくする。③これは一番大事である。夢であったコンピューター関連のシステム関連の職業に就くこと。 理人はコンピューターのプログラム関連の資格を持っていたが夢であったシステムエンジニアの仕事に就くことはその人生ではかなうことは決してなかった。高校での成績はかなりいい方だった学年でも上から数えたほうが早いほうだった。卒業した後はコンピューターを主に扱った大学に進学。そこまではよかった。 理人には5歳年下の妹がいた。彼女が15の時に白血病を患い入退院を繰り返すようになり理人は妹を養うために夢を捨てた。その後、理人は事務系の仕事を転々としながら妹と暮らしていたが彼女が20歳になったころに余命1年を言い渡され主治医から終末医療プログラムを打診されこれを受ける事となった。彼女がダイブする直前にある約束をした。いつになるかわからないが次の世界で再会しもう一度二人で人生をやり直そうと。 そして妹は次の世界に旅立った。妹がいなくなった事は寂しかったがそれでも我慢した。その後理人は職場の同僚と籍を入れ子供が、娘が生まれ一つの家庭をもつようになるが長く続く事なくに離婚することとなった。妻は子供ができたことで性格は激変し完全に夫婦の中はうまくいかなくなってしまった。その後結局、離婚となった。 自分はただ。大切な人と一緒に静かに暮らしたかった。贅沢な望みはなく、暖かい時間と何でもない静かな夜を......でも妻にはその望みは通じなか
ある程度の設定は終わった。プランは事前に立てていた。後は目的地に向けて飛ぶだけだ。 設定された座標にダイブします。いいですか?→[はい] はいを選択した瞬間、私の体は光だし粒子の粉の光のような状態にバラバラになった後再び集まりだし、一人の人間の体として作り変えられていく。 私は再び意識を取り戻すと自分の手や腕にあったシワが無くなっていたことに気づいた。 そして何よりも髪の質とその量の違いにもびっくりした。 私は若返った。自分の姿が見えない状態なので確信が持てなかったが今の私の姿は16歳の姿だ。 「もうすぐ指定された座標に着きます。これ以降のシステム的なやり取りはありません。たどり着いた先の世界で新たな人生を送ってください。」 「なお次の世界に着いた直後の所持品はある程度数日はやりくりできる状態となっており、身分証明書も持参している状態となります。何か不都合な事があればそれを使用してください」 システムオペレーターの説明が終わるといきなり景色が変わり、私はどこかの港のような場所に立っていた。どうやらどこかの島のような場所に飛ばされたらしい。 念のために所持品を確認する。 私が手元に持っていたカバンの中には私の名義のクレジットカードと預金通帳と身分証明書が入っていた。 とりあえず私は歩きだしここがどこなのか確認できる場所を探す事にした。 それにしてもやけに寒い。しばらくすると雪が降り始めたことに気づいた。 それにやけに寂れた街だこんなところに公的な施設などがあるのだろうか心配になってきた。 しばらく歩き回っていると公園のような場所にたどり着いた。 沢山の子供たちが遊びまわっている。 端っこの椅子に老人が座っている。 私はその老人に話しかけどこか公的な施設が無いか尋ねることにした。 「こんにちは、自分は今、この島に着いたばかりの者なのですが近くに公的な施設というか役場みたいなところがあれば教えてくれませんか?探している人もいるんです。」 私は老人にこう尋ねると笑いながら老人が話し出した。 「兄さん物好きだねこんな何もない島に来るなんて。もしかして本土からきたのかい?」 老人は気さくに話だしいろいろと説明してくれた。 どうやらこの島は本土の交流はほとんどなく島の住人の生活は非常に苦労しているようである。 更にこの本土と
今私は祖母が所有していたという一軒家に向かって歩いている。女性職員の話によると妹は美香は2年前から祖母の下で一緒に暮らしていたが一か月前に病気で亡くなりその数日後に美香は行方知らずとなったらしい。どういうことだ?そもそもなんでこの世界に婆ちゃんがいたんだ?。 元の世界での婆ちゃんは私が15歳の時に老衰で亡くなったはずだ。私はこの時期は祖母と暮らしていたがそんな話すらされなかった。私の両親は、私がまだ物心が無い頃に事故で亡くなっており祖母が代わりに私と美香を両親代わりとなって面倒を見てくれていた。祖母の死に目に会えなかった。あの日私は祖母が入院する病院にいた。 「もういい今日は帰りなさい」祖母は笑いながら私にそう言うとわしを見つめながらため息をつく。「そんなこと言ったって心配で帰れるはずないでしょ?」 私はあの時、非常に嫌な予感がしていた。 「年寄りを、私を馬鹿にするんじゃないよ」祖母はそう言うと強い口調で語りだした。「私はまだ死ねないまだまだやりたいことがやり残したことがある。あんたの夢は私が求めるものと同じなのだから」「あんたを一人前にして私の後を引き継がさせるまでは死ねないのだよ」 婆ちゃんは頑固だ絶対に我を曲げない。私は婆ちゃんに言い負かされ帰宅した。あれだけ普通に話せるんだから大丈夫だと思った。数時間後に病院から電話が....。息を引き取ったと連絡が来た。ショックだった。まさか...亡くなるなんて....。帰らなければよかった。婆ちゃんの死に目に会えなかった。 誰にも知られないように密かに終末医療プログラムを受けていたのか?まさかこっちの世界に来ていたなんて。出来る事なら会って話がしたかったまた私は祖母の死に目に会うことができなかった。 それにしても美香はどこに行ってしまったのだろうか?なぜ美香は行方不明になってしまったのだろうか?それだけはどうしても気がかりだ 地図を頼りにしばらく歩き続け、地図に印がつけられた座標についた。大きな屋敷が私の目の前に建っている。結構な大きさというか普通の人が住むような大きさではない。 驚きというかマジでびっくりだ。ぼーと突っ立てしばらく見とれていた。とりあえず門を開けて入ると広い庭が広がっていた。見覚えのある花が花壇に咲いている。美香が好きだった花だ。
「こんにちは」少女は理人を見つめそう言うとにっこりと笑い笑顔を見せると立ち上がろうとする。「ほ!ほわ!」しかし、立ち上がろうとした瞬間、力なく崩れ落ちるように倒れそうになるが、理人が受け止める「大丈夫かい?」理人はそう言うと少女を近くに置いてあるイスに座らせる。 少女は装置の中で眠っていた時以上に小さく見え、更にかよわい少女に見えた。見た目は10歳ぐらいの少女に見える。どうやら制作段階の初期のころにコールドスリープ処理されたのだろうか? 「君はいったい....いつから、ここに眠っていたんだい?」 「わからない、ここ何処?お婆ちゃんはどこ?お兄ちゃん誰?」 そう言うと少女はまわりをキョロキョロと見わたす。そして少女は再び理人を見つめながら問いかける。 「お兄ちゃんもしかして理人さん?」 「え?なんで俺の名前を」 「お婆ちゃんがいってた!私が起きた時には理人さんと美香さんがいるって!」 「美香の事をしっているのか!!!!」 理人は思わず少女の肩をつかみおもいっきりおしてしまう。少女は理人と奏花にいろいろと説明し始める。少女は5年前まで理人の祖母、那智と暮らしていたが。いつどの頃にコールドスリープ処理を施されたのはわからないとの事。また自分と暮らしていたころにはまだ美香は屋敷にはいなかったとせつめいされた。 なるほど何となくわかってきた。婆ちゃんがこの世界に来たのは5年以上前、そして何だかしらの理由によりこのガーボンヒューマンの少女を保護して一緒に暮らしていた。そして今から五年前にこの少女をコールドスリープ処理を施した。美香がこの世界に来たのはそのあと。奏花の話によると美香と知り合ったのは4年前。建前上は本土から引っ越してきたことにされているようだ。どうやら自分は飛んできた時期が数年単位でズレてしまっていたようだ。 「君の名前は?なんて言うんだい?」 「美亜ていうの!!お婆ちゃんがつけてくれたの!」 「鏡光花(きょうこうか)の片割れの名前か、君もあの人の孫なのかい?」 「私のお婆ちゃんはお婆ちゃんだけですよ」 そう言うと美亜は再び理人に笑顔を見せた。 鏡光花その花は理人が元いた世界では非常に希少な花である。この花は二つの姿と名前がある。 一つは日中、太陽の光をあびて咲いている状態を、美香花 二つ目は夜間
私は....いや...俺は彼女のその言葉が理解できなかった。しかし美亜は嘘を言うような子ではない。それだけはわかる。 「聞かせてほしい、君の話を」 理人は何となくだが彼女の美亜の心に傷がついている。そんな気がした。そしてどんな話の内容であろうと美亜の心を守ろうと思った。彼女も元は自分がいた同じ世界にいたことなどもはや関係なかった。 「私は理人さんの言う通り、ガーボンヒューマン。人の手で作られました。」「そして前の世界では私は生活支援用のガーボンヒューマンとして作られました。」「でも私は製作段階から何だかしらの不備が起きて欠陥状態で育ってしまったんです」 なんてことだ....ということは今の美亜の体調不良は...それが原因なのか? 「つまり今の君のその体調不良などはコールドスリープの後遺症だけではないと?」 「多分しばらくすれば普通に歩けるようにはなると思うんですが激しい運動はちょっと無理かもです」 美亜の説明によると、彼女は廃棄処分が決定されていたが彼女の臓器などには問題が無かったため次のガーボンヒューマンの作成のために生かすため彼女の体から臓器を摘出するためにどこかの病院に移送された。 しかしそれは彼女にとって死刑宣告だ。美亜は死にたくなかった生きたかった。そして美亜は病弱で貧弱な体をひきずって逃亡、当然彼女を捕まえるため追手が彼女を探しだしたらしい。その後、美亜はどこかの病室に逃げ込んだのだが、その場所にはあの例の装置が、人の意識を電脳世界にダイブさせた後にほかのどこかの世界に送り込むための装置が設置されてあったという。 ..... 追手が彼女に迫っていた。 美亜は生きたかった。 部屋のドアは美亜が事前に鍵を閉めたらしく追手がけたたましくドアを蹴っ飛ばし無理やり開けようとしている このまま彼らにつかまれば私はこれで終わりだ。生きたい、死にたくない。もうこれしか方法はない。でも私は人間ではない。この装置は人の手で人工的に作られた私でもちゃんと作用するのか? このまま死ぬくらいなら何もしないよりましだ。勝手に私を作って失敗作だから処分される。私は彼らに都合の良い部品のように扱われ処分される。そんなの嫌、まっぴらごめん。だったら私も勝手にする。あの人たちの理由なんて私には関係ない。 美亜はその重い体を引きずり無理やり
コールドスリープ装置に医療用回復システムは一体型として設置されていた。その理由は美亜の身体は生産段階での何だか知らの不備で病弱な体質となってしまったためコールドスリープ処理を施すことに身体にも相当なダメージを与える可能性がある。そのため万が一の不測の事態に備えコールドスリープ装置に医療用回復システムを装置そのものに備え付けられていた。 美亜は苦しそうにベットの中で寝込んでいる理人はすぐさま美亜に体温計を付け体温を測るとなんと体温は39℃ まずい...これは...俺としたことが...これぐらいの予測はできたはずだ。 理人は美亜をお姫様抱っこの状態で抱え一目散に走り地下の例の部屋めがけて走り出す。 「まずいまずいまずい!!!!!!」 理人はとにかく焦っていた。理人の考えが正しければ彼の祖母、那智は美亜をコールドスリープから解除した直後にすぐさま医療用回復システムを起動させる手はずだった可能性が高いからだ。 しかし那智は彼女を起こすことなく病気で亡くなってしまい代わりにその後にこの地に訪れた孫の理人が彼女を目覚めさせてしまったためそんな事も知るよしもなかった理人は、医療行為も何もせずそのまま装置から美亜を出してしまった。それが原因で美亜は更に体調を悪化させてしまった。 美亜を再び装置に入れ電源を入れた理人は医療用回復システムを起動する。 メディカルスキャンシステム→「身体のすべての組織に異常はありません」 おかしい...ならこれはどうだ? モニタリースキャンシステム→「非常に危険な発熱状態です。すぐにヒーリングモニタリーシステムを起動し回復プログラムをおこなってください」→ヒーリングモニタリーシステムを起動しますいいですか?→「はい」「いいえ」 こ..これだ.. 理人は迷いなく「はい」を選択するすると装置はいきなり動き出し彼女の口元に呼吸を補助する器具が取り付けられ、次は彼女の左手に注射針のようなものがつけられ薬剤が注入されていく。そして美亜のからだ中に赤外線のようなものがなんども付けられていく。しばらくすると注射針が抜けられるとプシューー!!と大きなたてながら装置が開く。 回復プログラムは問題なく終わりました。ただし患者の容態はまだ安定していないためしばらく安静にしてください 理人は力なく腰から崩れるように倒れこむ。 よ...よか
私はあり得ないものを見ている ここにあった島は?。 いったい何が起きている 何だ?この光景は?まるでこれは島ごとクッキリと取られたような光景ではないか? 本来この場所には開発が途中で止められた無人の街の光景が見られる島が存在していたはずた。 あの島はいったいどこに消えたのか? 2011年3月11日。あの日からこの海域周辺は禁句の場所として誰も立ち入ることのない海域となってしまっている。こんな物騒な海域に誰も立ち入るはずがない。あの日この海域周辺であの島で何があったのか?誰も見たものもいないし知るよしもないのだ。 私はすぐさま近くを巡回している自衛隊に無線で連絡を入れ合流した。 「久しぶりだな。甘夏目准尉」 「准尉はやめてくれあくまでこの階級は自衛権のために与えられたものだよ新田(あらた)少尉」 彼とは大学に通っていたころからの古い付き合いである。 気楽に話ができる相手でもある。きっと力になってくれるはずだ。 「彼は行ったのか?...」「ああ....今頃はきっと妹さんと久しぶりに再会しているはずだ」 「おまえも行くのか?....」「うん...そのためにこちら側でできるだけの情報を得ようと動いている」 「で、いまこの光景があると...」 「こんな光景を見てしまったらね....いやでもこう思うよね。彼らが向かった次の世界では何かとてつもなく厄介なことが起きていると。」「阿久津那智はなぜ彼らを?....まさかその厄介な事と関係があるのか?」 「さあ?しかし二人の再会を利用した事だけはどうやら事実のようだね」 そう言うと甘夏目はあるメモを新田に見せる 「これは?」 「あの人が残したメッセージ。簡単に言うと「座標」だよこれを元に美香ちゃんはグロウベルクシステムを使い次の世界に向かった。そして理人さんも..」「明らかに裏がありそうな匂いがプンプンするじゃないか」 「そうだね。だけどきな臭いのはそれだけでは無いんだよ彼女は何処の施設でグロウベルグシステムを使用したのか、そしてその遺体はどこに収容されのかは全くの謎なんだ。 「何だと?....」 「私は思うんだよまさかと思うがあの大災害は彼女がしようとしているその「何か」と関係しているのではないかと。だから私は彼らが向かった世界に行く前に少しでもこちら側の世界で情報
数日前..... 今は使われていない研究所が何者かに侵入されその施設の設備を使用された可能性がある事をミディールは現在の拠点の施設から遠隔操作で発見。これを調べるため理人と隆太はその研究所に調べに行く事となった....のだが... びゅぅうぅぅぉぉォォォォォォォ!!!(吹雪) 「また強く吹雪き始めたな」 「ふぃっくしゅ!!さむ!!!」 一方、たび重なる吹雪が原因で町中についていた人口ライトが遂にその全てが完全に破損。市長はミディールに街の安全を守るために人工発光電灯の取り付けを依頼。 美亜と奏花が急遽、この人工発光電灯の取り付けに駆り出されることとなった。 「ねえ?私達っていつからミディールさんの助手みたいなものになったっけ?」 「わ....私に言われても」 そして二人が電灯をつけてる丁度その時期にユウキとミナは吹雪に襲われ更に原因不明の動悸と体調不良により二人とも気を失ってしまうが丁度通りかかった美亜と奏花に助けられ間一髪、事なきを得る事となった。 そして現在.......。 「私たちが偶然通りかからなかったら君たちほんとにどうなってたかわからなかったよ」「私、奏花て言うのよろしくね」 「僕はユウキと言うんだ。で、こっちは妹のミナだ。」 「美亜ちゃん、奏花ちゃん二人ともよろしくね」 彼らはそれぞれ無事であることに安堵し、そして兄と妹は助けてくれた二人に感謝した。何より自分たちに優しく、そして親切にしてくれた事に心が温かくなるような感じがした。 同時刻.....ミディールの研究所にて......「ミディールさん、コーヒーもってきましたよあったまるから飲んでくださいな☆」 「ありがとう理緒ちゃん」 ミディールは理緒からわたされたコーヒーをゆっくりと飲みしばらくすると「ぷは~と息を吐く」「ありがとう、生き返るわ」 「にゃは☆おかわりもってきますか?」 他愛もない会話をする二人だが理緒はふと気になることが頭に浮かびミディールに聞くことにする。「理人ッち達が向かった研究所の後ってかつてはどんな研究をしていたの?」 ミディールはこの問いかけにたいし急に顔色を悪くすると重い表情を浮かべ説明し始める。 「あなたには....というかこの場合あなた達かしら?嘘は言わないほうが良いかもしれないわね...」「あの場所はかつて人
ユウキは左手を見てみるとまるで火傷の跡のようなものが出来ていた。凍傷だ。 「私たちがあなたたちを見つけるのが遅かったらこんな傷ではすまなかったかもしれませんよ....何でこんな危険な日に妹さんと....」 ユウキは美亜のその言葉に何も言い返すことが出来なかった。本当のことを言えば大変なことになる。島中に噂は流れ島にはいられなくなる。 そもそもこの子は僕の言うことなど信じるはずがない。 「食糧調達だ......それに薪も切らしてしまっていた。食料はまだどうにかもっていたであろうが薪はどうにもならなかった妹を連れて行ったのは.....この子を一人にさせるのは危険だと思ったからだ。側にいてくれた方がよっぽど安心だと思ったからだ。」「だが僕の考え方が甘かった。危うく。この子をミナを死なすとこだった。」 「せめてこの吹雪が落ち着くまではここで休んで行ってください妹さんのためにも...」 「ああ...そうだな」ユウキはうつむきながら思いつめた顔をのぞかせる 「んん...?」どうやらミナが目が覚ましたようである。 「よかった....。」ユウキは優しくミナの手を触る。冷たくてひんやりする。 「兄さん......」その一言にユウキの心が一瞬にして凍り付いた 違う....ミナじゃない.....ここにいる少女は...ミナとは違う意識と自我か芽生えてしまった...。見た目はミナとそっくりだが違う...ミナは僕の事を「お兄ちゃん」といつも呼んでいた。 例えこの子の肉体がミナのものとまったく同じように作られたとしても芽生えた自我は別人。それでもユウキは今ここにいる「ミナ」をけして離さないと誓った。これがやってしまった行為の責任だと思ったからだ。 「もう.....大丈夫だから....」 ユウキは優しくミナを抱き寄せる そんな二人を微笑ましく見守る美亜。 「そろそろ暖炉の薪を追加しないと、私、薪をもってきますね。」「覚める前にそのスープ飲んでくださいね。おかわりもありますよ遠慮なくいってくださいね。」そういうと美亜は2階の部屋に薪を取りに行く。 ユウキは今自分たちがいる部屋を見回す。 それにしても....随分と立派な家.....というより屋敷かな?壁には見るからに立派な装飾がされており綺麗な画が飾られている。 「兄さん....
彼が旅立ってから2年がたった。私はあれから彼らの転移場所を探り入れた。彼の祖母が残した座標。彼らは必ずその場所にいる。 何故あの人は二人をこの座標の世界に導いたのか?そして私は知りたかった。彼らが死を受け入れた先に手ら入れたその先の時間を。 グロウベルグシステムの端末は確保した。後はこちらの世界でのやり残しをすべ終えるだけである。 出来うる限り彼らに情報をわたしたかった私は二人にとって最後の時間を徹底に調べる事にした。2人が最後の時間を過ごしたあの日、戦後最大規模と断定された大地震と大災害が起きた。 あの爆発的な地震が起きた直後。震源地の海域のその周辺の海域の島々のすべては壊滅となった。 私は震源地からその周辺の海域そして壊滅的な状況となった島々を調べる事とした。2011年3月11日。福島沖から襲来した津波はその後の世に災害だけでなく大きな災いを残した。 この津波は島々だけでなく本土にまで押し寄せ被害を葬った。 この時起きた地震の震音と震端数を私は徹底的に調べ上げる事にした。震音と震端数のデータは私の研究機関が残しているそこから調べる事にする。 何だこれは?通常ではありえないこの波と波長音は?バカな.....こんな歪に整った波長と震端数これはまるで....こんなものは人の手で起こされたものとしか言えない。 しかもこれは...地震発生直後から震源地から爆大な、なんだかしらのデーター情報が滝の用に漏れ出している。データーの解説が出来ない。 もはやこの地震は何者かの手によって人の手によって起こされたとしか言えない 私はこの震源地に自らの目でその後をこの目線で確認する事にした。その震源地に行く前にある島に私は立ち寄ろうとした。 この島は誰も住んでいる人がいない無人島だ。 人が住めるようにするために開発開拓が進められていたがプロジェクトを支えていた会社が財政難により経営破綻してしまい開発と開拓の話はオジャンとなった。 島に足を運ぼうとした私は現実とは思えない不気味な光景を見た。 私は船の上からあり得ない光景を見ている。私はいったい何を見ているのだ?ないのだそこにあるはずの島が。 有ったはずの島のその位置に海ごとくっきり切り取られるような状態となり大穴が開いた状態となりその穴めがけて海水が滝のように流れていく この場所
××××年×月××日僕に妹が出来た。妹を出産した後、体が丈夫でなかった母はそのまま寝込みがちな生活が続いた。元々病気を患っていたので無事に生き延びたのは奇跡だったかもしれない母より------。「私に何かあったら代わりにあなたが守ってあげて」と息子にたのむ。----------------。父は母の看病で手いっぱいで妹への世話などできる状態では無かった。父は僕と妹のすべてが無関心だった。母への介護で手いっぱいだったからだ。僕は妹に「ミナ」という名前を付けてあげた。ミナはいつも僕に可愛い笑顔を見せてくれる。僕がミナを守るんだ。母は今日も寝ている。最近では眠っている時間の方が長いような気がする。それでも母はミナがそばによると気配でわかるのか起き上がり笑顔を見せる。母よりーーーーーーーーー。「彼女に素敵な名前をありがとう」と息子に言う。----------------------------------。父は今日も母だけを心の拠り所にして生きている。とにかく全てが母を中心に考えている。仕事をする理由も母のため。僕は父と会話すらしたことがない全てが母のため------。でも僕は母も父も二人の事を一度も恨んだことはなかった。父は僕たちに愛情は微塵も無かったが母に対しての愛情は本物だから。母よりーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。「お父さんを恨まないで」と息子に言う。--------------------------------------------------------------------。母の僕たちに対する愛情は本物である。だから僕は父も母も恨まない。
久しぶりに家に帰れる。ユウキはそう思いながらミナを背負い歩き続けた。 家に帰るのは5年ぶりだ。あの日から家には一度も帰っていない。 あの装置を動かすために色々と時間をかけてしまった。 ユウキはミナをホムンクルスとして蘇生させるために5年の月日をあの研究室で過ごしたのだ。「 もう少しで家に着くから辛抱してくれよ?」 ミナはユウキに背負われながら「すうすう」と寝息を立てながら眠っている。 彼は無言で更にしばらく歩き続けた しばらくすると急に胸が焼けるような感覚がユウキを襲い始めた。突然にである「はぁはぁ....くそ....なんだこれは」 ユウキは胸がしめつくような動悸と目まいの症状が現れた。 ドサ! ついに我慢できなくなりその場に倒れこんでしまう。「え?...」 ユウキは隣で倒れて「ゼエゼエ」と苦しむミナをみて彼女の手を握る。「なんで...ここまで来て..」「誰か...助け...」 ミナはゼェゼェと息を荒くし苦しそうにしている。 雪が降りだしてきた。 ユウキはミナに覆いかぶさるようにして庇う。「ちゃんと問題なく発光しているね」 美亜と奏花は町中の建物についている人工発光電灯に異常が無いか見回りをしていた。「ミディールさんの言った通りこれで少しは見晴らしが良くなるといいんだけど...」 今の時期は吹雪などで昼間でもほとんど光は遮られ真っ暗になるときもある。 そこで少しでも楽になればという事でミディールの案で人工発光電灯を街のいたるところに付ける事となった。「まるでクリスマスの時期に付けられるイルミネーションみたいだね」 美亜は色とりどりに光り輝く人工発光電灯を見ながら積もった雪を踏みながら少しずつ歩き出す。 かなり積もっているようで歩きづらそうである しばらくすると雪が再び振り出してきた。少し吹雪きそうな予感がする。「もうこれぐらいにして屋敷に戻りましょう」 二人は一通り確認し終わると屋敷に戻る事にする 屋敷に向けて歩き出した二人だがやはり予想通り吹雪いてきた。「美亜ちゃんあれーーー。」 奏花が何かに気づき指をさす。 指をさした場所に人が倒れている。 雪に埋もれている。男の子が女の子を守るように覆いかぶさっている「しっかり....」 美亜は二人に必死に声をかけ続ける。 奏花近くの民家に助け
ホムンクルスそれは人工的に人の手で作り出された人口生命体である。 人の手で人工的に作り出されたガーボンヒューマンとは全く別の存在である。 ガーボンヒューマンは1からすべて体を形成する肉体そのものを人工的に作られほぼ完ぺきに作り上げられその存在そのものがオリジナルである。ホムンクルスはその逆である体を形成するためには元となる存在が必要不可欠なのだ。 体の体格や性別そして顔を形成するためには元となる存在となる人物の髪の毛が必要なのである。 そして作成者はその元となる存在の記憶と思い出を心に強く宿っていなければならないのである。そしてホムンクルスの寿命は作成者と一心同体となりどちらかが死ねばもう片方も死ぬこととなる ホムンクルスを作るためには元となる存在と強い絆が必要なのである。その存在のすべてがその作成者の記憶を元に作られるからだ。 いわばホムンクルスとは作成者の記憶が実体化したものなのかもしれない。作成者が死ねばホムンクルスが死ぬのはここからくるサイクルなのかもしれない。 しかしなぜその逆の場合でも死んでしまうのか?それは今現在でも謎である。一つだけわかっていることがある。ホムンクルスを作ろうとした者は皆、心に傷を負っている者がほとんどであった。 ザクザク.... 青年は少女を背負い積もった雪を力ずよく踏みながら力いっぱい歩く どれくらい歩いただろうかそろそろ市内に入るはずだ。 さらに歩き続けると青年と少女の周りは様々な色に輝く電球の光のような物が街のあらゆる建物に付けられキラキラと光る光景が彼らの前に表す。 「綺麗だ...」 今現在のこの世界は世界的な寒冷化により電気の供給がいきわたらなくなっている。 どうやらこの光は電線などを使わなくても発光し続ける事が出来る人工発光電灯のようだ。様々な色が町中に光を照らしている。 「綺麗....」 少女はその光景を目にしながら青年にしがみつく 「起こしてしまったか...すまない」 そういうと青年は再び歩き出す。 「ごめんなさい私何も覚えてなくて...」 「いいさ、構わない。ミナが目を覚ましてくれただけでも...それで十分だ」「私は何であの機械で眠っていたの?」「ミナは病気でずっとあの機械の中で治療のために眠っていたんだ
島の市内にとある兄と妹がいた。二人は貧しいながらも協力して二人で生きて来た。二人が幼い頃、両親は二人を捨てどこかに去ってしまった。二人はとにかく力を合わせて協力して生きてきた。 真冬は二人で寄せ合いながら。お腹が減ったときは少ない食料を二人で分け合いながら協力し合った。 ある日の事だ妹がいきなり血を吐き倒れてしまった。唐突に起きたこの事態に兄は妹の姿を見て忘れていた記憶を取り戻した。両親は二人を捨てたわけでは無かった。 あの日父は病魔に伏せた母を助けるために市内の病院に行くために母を抱きかかえて吹雪の中に消えた。そうだーーー。妹もまた母と同じ病気にかかってしまったのだ。兄はとにかく妹を助けるためになんでもした。妹を市内の病院に入院させた。妹のために働いてお金を稼いだ。 しかし兄の想いは届くことなく妹は天に召されてしまった。 「.......」兄は妹のお墓の前でただ立ちすくんでいた。 それから数か月がたったある日。彼は図書館である一冊の大きな本を見つけた。人の手で人工的に人の姿の生命体を作る方法。「ホムンクルス生体作成」が書かれた書物である。兄は本に書かれていたホムンクルスの作成に想いを持ち始めた。ホムンクルスの作成には人の髪の毛が必要であった髪の毛は男性の物か女性の物かでホムンクルスの見た目の性別が決まると書かれていた。その後に書かれている文章は黒く塗りつぶされ読めなくなっている。 兄は妹の髪の毛を使う事にした。既に心は決まっていた。たとえそれが形見であってもだ。-------------------------------------- 島のはずれにあった無人の研究施設。本にはホムンクルスを作る場所であったことが書き示されてあった。兄はその場所を探し出し、ホムンクルス生体の作成に必要な全ての材料を研究施設に持ち込みその場所を拠点に行動を始めた。 ホムンクルス生体の作成に必要な材料、「素材」という。必要な素材は全部で3つ。1つ目は作りたいホムンクルスの人格を形成するために必要な記憶を持った人。これは兄そのものが受け持つことになる。兄は自分の中にある妹の「思い出の記憶」を素体にするつもりだ。二つ目は人の骨。つまり人骨である。兄は妹の遺骨を素体に選んだ。そして最後は人の髪の毛。これも妹の形見の髪の毛を素体
あいつはあの示された座標にいる。俺はすぐにそう思った。何故かわかる。本能なのか?それともこれはただの妄想なのか?どんな関係であろうとあいつは俺にとって血のつながった妹だ。あいつは今どんな状態にあるかわからないが多分あいつの心そのものが俺に何かを呼び掛けたのではないのだろうか? なあ?おまえ俺の心に呼び掛けたんだろ?なら何でもいいから俺に何かヒントをくれよ。みんなお前を探してる。おまえがいないとみんな先進めないんだよ....「今日はもう遅いしこの施設に泊まって行ったらどうかしら」理人と美亜はミディールの提案を受け入れ施設内で一夜を明かすことにした。その日の夜夢を見た。いつもとは違う夢を。夢ではない現実の夢を。「.........」理人はゆっくりと目を開けると。まったく身の覚えのない場所に建っていた。ああ...これは夢だ理人ははっきりとそう思った。理人の隣には美亜がきょとんとした顔で一緒に立っていた。周りをよく見渡すとどうやら巨大な神殿のような建物の中のように見える。長い道が続く廊下のような道があるがガラス窓などがなく顔を出せばあたり一面が見える状態だ。「これ一体どういう事?」「私に言われても...」「これ絶対夢だよね」「はい...確かに私は理人さんの隣で寝ているはずです....。」「どう言う事だこれは..」 二人は神殿内部を探索する事にする。内部の状態は見るからに歴史を感じる装飾が施されている。 二人は階段を上り、上へ上へと進んで行き次の階に入ると急に現代の雰囲気を感じさせるエリアに様変わりした。 その階を探索してみると巨大な扉を発見した二人は扉を開けその先へ進むと非常に広い空間にでた。周りの見た目は文明のレベルが桁並みに高く見え高度な科学力を思わせるものとなっている。床は光沢のような素材となっており周りは明らかにこの世界の機械ではない何かが置かれている。その空間の真ん中に巨大なモニターのようなものとコンピューターの端末が置かれておりその前に位置する場所に美亜が眠っていたカプセル型の機械に似たようなものが置かれている。二人はその中を覗こうとするが霜が入っているような感じになっており中が見れない状態になっている。「ここは...本当に夢の中なのか?」 理人がそう思うのも仕方がないことだ。そばにいる美亜も理人本人もし